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THE BOY IN THE STRIPED PYJAMAS

どうも、ネットフリクサーyumihiko氏です。

 

 

 

 

「縞模様のパジャマの少年」 (2009) を観ました。

 

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(ネットフリクサーネットフリクサー言っておいてアレですが、この作品はAmazonプライム・ビデオで観ました。そうです、ネットフリクサーでありながら、アマゾンプライマーでもあるわけですね、カッコイイですね。ソークールですね。)

 

 

この作品は、絶賛yumihiko氏が推している俳優(というかとっくに前から世界で推されている)エイサ・バターフィールド先輩が主演(当時11歳)です。

 

 

第二次世界大戦下、ナチス将校を父にもつドイツ少年と強制収容所内のユダヤ少年との友情と哀しい運命を描いた心揺さぶる人間ドラマ」と、あるサイトには紹介されていました。

 

いや、まぁ、そうなんだけど…その通りなんだけど…

 

観終わってまず思ったことは「観なきゃよかった…」でした。

 

 

あらすじからして明るい映画とは思っていなかったけど、それでも「映画なんだから、ましてや子ども(少年2人は8歳)が主役なんだから、何か救いがあるはず」というのが頭にあって。

 

いや、もう、「救い」なんてどこにもありませんでした。

 

 

 

 

ユダヤ人の大量虐殺(ホロコースト)。

 

こう見えて(どう見えて?)、大学の頃は歴史学を専攻していて、卒論のテーマに、当時とても興味のあった「ホロコースト」を選びました。(ホロコーストをテーマに選んでいた学生はかなり多かったです。)

 

卒論を書くにあたってホロコースト関連の本を何冊か読んだけど、読んでいるうちに凄く辛くなってしまって「わたしにはこりゃ無理だ!!こんなもんを卒論でやって誰が幸せになるんだ!!!少なくとも私は全く幸せにならん!!!!!」となり、結局は全く違うテーマで卒論を書きました。

 

 

 

 

 

それ以来、私のなかには、ナチスとかホロコーストとかそういうワードには近づいちゃいけないよ、辛くなるよ、と、自分を守るような意識がなんとなくありました。

 

が、今回は「縞模様のパジャマの少年」というタイトルとポスターに惹かれて、そしてさっき言ったように「まぁ子どもが主人公だしなんか救いがあるでしょ」という発想のもと、観たわけです。

 

 

 

 

…この映画に関しては、「気になった人は観てみてください」としか言えません。

 

レビューを見ると、「史実と違い過ぎるし、設定にも無理があり過ぎる、ただのお涙ちょうだい映画」と「感動した。とてもいい作品」と、そしてわたしと同様「鬱映画。観なきゃよかった」という、大体この3つの意見に分かれてました。

 

 

ただの鬱映画だし観なきゃよかったとは思っているけど、時間が経つにつれて「もう一生観ることは無いけど、一回観ておいてよかったな」という少し前向きな気持ちになってきてはいます、ギリ。

 

 

 

「史実と違い過ぎる」とか難しいことは知らんが、強制収容所においてユダヤ人が「ユダヤ人である」という理由だけ(悪人でもなんでもないのに)で人間扱いをされなかったことは事実で、この作品はその部分を、ブルーノ(バタフィ演じる主人公)の視点を通してとてもうまく表せているんじゃないかな、と思います。

 

 

 

 

ユダヤ人は悪人」と家庭教師から教わった主人公のブルーノが、ユダヤ人の少年シュムールに「シュムールのお父さんはいい人?」と尋ね「いい人だよ。とても優しいんだ。なんで?君のお父さんは優しくないの?」と答えるシーンがあります。

 

このシーンは映画の中でも結構印象に残っているシーンです。

 

 

異様な状況にある国家のなかで、2人の少年だけは、ごくごく普通のクラスメイトみたいに友情を育みます。ブルーノは素朴な疑問をバンバンとシュムールにぶつけ、シュムールも淡々とそれに答えたり、下らないことでケラケラ笑ったり。

そうだよな、子どもってきっとこうだよな、と嬉しいような悲しいような気持ちになります。

 

そして大人から見れば、2人がふつうに友情を育んでいるその状況こそが「異様」なわけで。

 

もぉ〜〜〜!!!!!!(崩壊)

 

 

ひとつハッキリと言えることは、あんなにもサスペンダーが似合うのはブルーノ少年以外に居ませんね!この世に!!

 

 

 

 

 

 

ネタバレにならないように書いているので、今回のブログは全然読んでても面白くないと思いますが(「普段は面白いブログ書いてるテイ」なのが少し鼻につく)

 

 

観たあとに「観なきゃよかった」と後悔すること間違いナシの、いい作品です。いや、ホントに、観なきゃよかったな、ってエンドロールの時に絶望的な気持ちになる。

 

 

 

 

あ、そして、2人の少年、エイサ・バターフィールド(ブルーノ役)とジャック・スキャンロン(シュムール役)の演技は素晴らしいです。素晴らしいからこそ、観たあとの絶望感が凄いのかもしれないな…

 

どこにでもいる8歳の少年2人の(彼らにとっては)なんの利害関係も無いありのまんまの友情が、これまた色々と残酷で…。

 

 

歴史とか関係なく、「エンターテイメント」として割り切って観るのもアリだと思います!むしろそうすべき!!わたしには無理だったのだけど!!!!!

 

 

 

 

 

 

決して「オススメ!」とは言えないんだけれど、観た人がどんな感想を抱いたのか気になる作品です。もしこの映画を観たら、yumihiko氏までご一報ください。感想を聞きたいです。「史実と比べてどう」とかそういう難しいハナシはしたくないです、ただただどう思ったかを知りたいです。

 

 

 

 

あ、あとアレですね、もしこの作品を観るのであれば、めちゃくちゃ時間に余裕がある時がいいと思います。2時間ほどの作品ですが、観て寝る、みたいなのかなりしんどいと思います。なるべく昼間がいいと思います。

鑑賞後は、もう一本とびっきり明るい映画を観るとか、人と会うとか、出掛けるとか、そういうのが必要です。少なくとも私はあまりにしんどくてもう一本映画を観てどうにか気持ちを緩和しました。

 

 

 

 

 

と、いうわけでネットフリクサー兼Amazonプライマーyumihiko氏の「この鬱映画がアツい!!」のコーナーでした。(読者が知らない間に勝手にコーナー化するお馴染みのパターン)

 

 

 

ではまた来週〜〜〜〜〜!!!